アミノ酸はたんぱく質を作るための原料です。アミノ酸には、私たちの体の中で合成できるもの(非必須アミノ酸)と、合成できないもの(必須アミノ酸)があります。
成人の必須アミノ酸は8種類で、バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファンです。非必須アミノ酸は12種類あります。グリシン、アラニン、セリン、システイン、アスパラギン、グルタミン、プロリン、チロシン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジンです。
超アミノ酸は、たんぱく質の原料としてだけでなく、それ自体が、あるいはそれが体の中で変化していろいろな重要な働きをするものです。アルギニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、グルタミンなどが知られています。
私たちの体は、主に約60%の水分と17%のたんぱく質、14%の脂肪、2%の炭水化物(糖質)、6%の無機物質からつくられています。
たんぱく質は水分を除いた体の固形部分の主要成分で、さまざまな生命現象の発現に大変重要な役割を果たしています。脳、内臓、筋肉、神経、血管、皮膚、髪の毛などはたんぱく質でできています。血液の中の赤血球や白血球などの血液成分もたんぱく質です。酵素や多くの重要なホルモンもたんぱく質です。
このように私たちの体にとってなくてはならないたんぱく質は何からできているのでしょうか。たんぱく質は、多くの種類のアミノ酸が直列に結合してつくられます。アミノ酸の並び方はたんぱく質ごとに決められています。たんぱく質の成分として使われるアミノ酸の種類は決まっており、私たちの体のたんぱく質をつくるために20種類のアミノ酸が使われています。たんぱく質はこれら20種類のアミノ酸の並び方の違いで体の中でその働きが異なってきます。
20種類のアミノ酸のうち、私たちの体内で合成できるもの(非必須アミノ酸)は12種類だけで、その他の8種類は自分の体内で合成できない(必須アミノ酸)ため、食べ物など外部から摂取する必要があります。
しかし体内で合成できるからといって非必須アミノ酸は食べ物からとる必要がないというわけではありません。成長期や運動後などにはたくさんのたんぱく質をつくるために多くのアミノ酸が必要となり、体内で合成するには不足する場合があります。また病気などで体内でのアミノ酸の合成が低下する場合も考えられます。 |